ご挨拶

興和江守株式会社 代表取締役社長 岩佐大秀の写真

岩佐大秀

南国の島々では、青い空を見渡すことができ、野鳥が優雅に飛んでいます。サンゴ礁では多種多様な熱帯魚が泳ぎ回っています。しかし、楽園のような南国島嶼国は、地球温暖化が引き起こした海面上昇により、水没の危機に直面しています。これは、南国に住む人々が生み出したのでしょうか?

温室効果ガスの排出量は、人口の増加と相関関係にあると言えます。そして、その中で物質的に豊かな生活をしているものが、より多くの温室効果ガスを排出しています。それ故に、私たちは地球環境を守るために脱炭素社会の実現に向けて活動しているのです。遠い南国の人々のために、私たちの子孫のために、実現しなければならないのです。利他の精神が無ければ脱炭素社会は実現しないでしょう。

また、代替エネルギーの普及や二酸化炭素排出を低減した素材や製品の開発、カーボンリサイクルをも目指す循環システムの構築を達成しなければなりません。これは国家、社会、企業といった枠を超えて、協力し合わなければ実現しない課題です。適者生存という競争社会が終焉し、利他の精神と通底する共生社会に向かうものと信じています。

私たちは地球環境に貢献できる第一歩として、今春福井県鯖江市に、未来に向かう新型倉庫を新設しました。屋上に太陽光パネルを敷設し、大型蓄電池を導入して昼夜非常時を問わず100%再生可能エネルギーで稼働しています。倉庫内では、人手をかけることなく自動ロボットが走行しています。夜間に荷物を集荷し、翌日トラックドライバーの待機時間削減にも取り組みました。また、どんな厳しい自然災害にも対応した設計を備えており、お客様へのラストワンマイルを確かなものにしました。

興和江守は、ステークホルダーの幸福のために存在するという企業理念を掲げています。私たちは、利他の精神を持ち共生社会の実現に努力しています。そして、興和グループが推進する「健康×環境」を軸とする多彩な事業活動で新たな価値を創造する一翼を担い、「ケミカル」、「テキスタイル」、「エレクトロニクス」の分野で地域の脱炭素化を実現し、ここ福井からグローバルに貢献していく所存です。

2024年7月
興和江守株式会社
代表取締役社長

岩佐 大秀