社長メッセージ

時代の変化こそチャンス。
あらゆる個性が自由に輝き、
お客様と共に未来を
開拓できる会社へ。

環境保全と地元経済成長の両立のために

 恐竜が国連で「絶滅を選ぶな」と訴える動画が、COP26を前に国連開発計画(UNDP)から公開されました。気候変動に対応できずに絶滅した恐竜に言われてしまうのですから大変皮肉な話です。しかし、間違いなく言えるのは、今行動を起こさなければならないということです。
 興和江守としても、環境保全と地元経済成長を両立するために、どのような事業を興していくかを構想しなければなりません。これは単なる課題ではなく、新規事業に繋がる企業戦略を策定するチャンスと捉えています。そのためには、経営陣が主体的に構想し、社員と共に考え、歩んでいく姿勢が必要だと考えています。

興和江守の強みの源泉とは

 私たちの強みの源泉は、資金力でもグループ力でもありません。それは、“人”です。従業員一人ひとりが、自分の業務に責任を持ち、真剣に取り組んでいます。お客様のために何ができるかを常に考え、相手の懐に飛び込んで本音を聞き出し、問題点を共有して一緒に悩み解決していきます。当社が評価頂いているのは、この強力な営業力です。私たちは、お客様と共に歩むという信条を忘れることはありません。

興和江守のこれから

 事業の面では、当社が軸足を置くケミカル、テキスタイル、エレクトロニクスの事業領域自体の拡大に併せ、同時に隣接する領域・分野へも進出し、新規事業を創出していきます。また、海外事業にも注力していきます。米中対立の結果、現在、中国に生産拠点を持っているお客様がリスク分散のために東南アジアに生産拠点の一部を移転する動きがあります。これをビジネスチャンスと捉え、当社の物流サービスを海外でも提供できる強みを活かして持続的成長を遂げる計画です。
 職場環境の面では、従業員全員が100年の人生を健康な体で心から楽しめるよう、体と心の健康をサポートしていきたいと思っています。ワークライフバランスの取組みを充実させ、様々なタイプの人々を受け入れられることができる職場環境を整えていきます。私自身も、食事や健康に気を付けなければならないのですが、社内で人気のゴルフと野球は苦手なので、何か他で体を動かすことを探しています。

仕事において大切にしている考え方

 円転自在、これは私が好きな言葉です。意味は、「言動が意のままになめらかに行なわれること」です。四角い自分が自在に活動するためには、角を削って丸くなる必要がありますが、それでは今の自分を小さくしてしまいます。自分には何が足りないのかを考え、削るのではなく側面に加えていき、全体を丸くしていく。今の自分より大きくなることを常に心掛け、世界中どこでも転がっていけるよう、努力をし続けています。

商社で働く人に必要なスキルとは

 商社は、サプライチェーンの中で重要な役割を担っています。求められるのは、サプライヤーとユーザーの間に立ち、両者の話をよく聴きよく伝える能力です。これは伝言力を指しているのではありません。両者が納得できる事業を提案する能力、両者を自分の仕事や事業に巻き込むための交渉力、当社を含めた三者の利益を一致させながら自らの利益を最大化する折衝力を意味します。さらに、先行きが不透明で、将来の予測が困難なこの時代では、予想外の事態や展開に陥っても最後までやり遂げる、「熱い志」が何よりも大切です。

就活生に向けてのメッセージ

 大いに悩め!大事なことは、悩んだ後どうするかです。何をしていいかわからず、引き籠ることも一つの選択肢です。悩んでその答えをネットの中で検索することはできます。しかし、それではあなたが持っている問題を解決したことにはなりません。外の世界に出て、その答えを実践することが大切なのです。もちろん成功するとは限りません。失敗を積み重ねてこそ得るものがあります。それは成功のコツを掴むということかもしれませんが、そんなに簡単に掴めるものでしょうか。私は、失敗すればするほど回復力(レジリエンス)を得ることができると信じています。この回復力は、きっとあなたの重要な資産になることでしょう。成功しようが失敗しようがその積み重ねが人生です。大いに悩み、見つけ出した答えを一つひとつ実践してみてください。

代表取締役社長

岩佐大秀の手書きサイン